こんにちは!
ゆうです
私のすごく嫌いな言葉の一つに、
「努力は裏切らない」
ってのがあります。
この言葉は色んなとこで聞きます。
スポーツとか勉強とか、
努力が必要な場面で。
私の大好きなマジックの世界でも言われてるでしょう。
私は思います。
「努力は裏切らない」
ってこの言葉は、
努力が結果に結びついた人の言葉です。
なぜなら、
努力が裏切ることがあるからです。
今回は、
「努力は裏切らない」
の本当の意味と、
マジックの練習・努力についてお話します。
努力は裏切るのか?
ハッキリ言いますと
努力は裏切ります。
それはなぜか?
努力は自己評価だからです。
努力したって言っても、
それは自分が「努力した」と評価しただけです。
自分がこれだけ頑張ったんだから、こういう結果が出てもいいだろう
って期待してるんです。
「努力」っていうのは、
目標のために心身を労してつとめること
っていう定義が多いです。
つまり自分が「労してつとめた」
って評価するだけで、
それは「努力」になってしまうんです。
でもよく考えてください。
その「目標」と「つとめること」は、
正しいですか?
目標が間違っている例として、
「頭がよくなる」
とか具体性がない場合とかでしょう。
頭がいいとは何か?
これを考えなきゃ一歩も話は進まないです。
手段、つまり「つとめること」が間違っている例だと、
陸上の100m走で記録を出したいって目標があるのに、
家の周りをかけっこしてるだけじゃ早くならないでしょう。
陸上のコーチに教えてもらったり、
専門家に教えてもらった方が確実に効率は良いでしょう。
何が言いたいかというとですね、
「努力」には、
「目的」と「手段」が不可欠だということです。
どちらか一方が欠ければ、
その自己評価した努力は、
想定していた結果を簡単に裏切るでしょう。
じゃあ努力しなくてもいいの???
努力は報われないだなんて、じゃあ努力しなくていいや
って思ったアナタ!
私が前述したのは、
努力は裏切ることもある
ってことを言いたかったんです。
逆にいえば、
努力が裏切らない場合もあります。
音楽家で有名な、
ベートーベンの言葉ですが
「努力したものが成功するとは限らない。
しかし、成功するものは皆努力している」
って言葉があります。
つまり成功のためには必ず努力が必要になります。
また心理学の世界でも研究されていて、
ゆうきゆう先生が分かりやすく解説をされています。
一部を抜粋すると、
成功するには努力が必要ということ。
です
つまりは、
努力は必要です。
ただ、何を目標にして、
何に力を注ぐのか。
この部分を考えないと、
それは努力とすら呼べなくなります。
必要なことは、
努力、つまり力を注ぐことと、
その力を注いでいる目的、手段が、
正しいものかどうかを考えること。
これです。
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マジックにおける努力は何か?
マジックで練習したりすることといえば、
ほとんどがテクニックだと思います。
確かにテクニックを磨いたり、
新しいテクニックを身につけることで、
より不思議に魅せる事ができたり、
新しいマジックを演じることが出来るでしょう。
でも私は思います。
別に全部のテクニックをおもいっきり練習する必要は無いんじゃないかと。
例えばクラシックパス。
クラシックパスなどのシフトのテクニックは、
それだけで1本のDVDが作られるほど研究されています。
練習すれば凝視されても分からない水準にすることは出来るでしょう。
でもですね、
元々シフトのテクニックは、
カードのコントロールなどのために使われているもので、
見せるためのテクニックでは無いはずです。
「では今真ん中に入れたカードを、
一番上に動かしますのでよく見てください」
って言ってカードのコントロールをする人はまずいないでしょう。
つまり、
シフトのテクニックは、
ぎこちなくならない最低限の動作だけ練習すれば良いのです。
そして観客から手元を凝視されないための、
ミスディレクションの技術を磨く必要があるでしょう。
マジックは何を練習するのか?
マジックにおいては、
観客に疑念を抱かせないようにするためや、
手順の美しさを観てもらうためにも、
テクニックは必要不可欠です。
それよりも必要なのは、
演出力
これです。
マジックを普段演じられているアナタなら分かるでしょうが、
マジックを知らない素人の方の演じるマジックと、
マジシャンが演じるマジックと、
それぞれのマジックのタネに大差はありません。
でも素人の人が演じると、
「ふ~ん…」
「あーすごいねー…」
ぐらいの不思議さ少ないように受け取られます。
逆にマジシャンが演じると、
たとえそのタネがどんなに単純であっても、
非常に不思議に演じることが出来ます。
つまりマジックにおける努力では、
不思議に魅せる演出力
これを磨く必要があります。
この演出力、
これを磨かなければあまり不思議ではないし面白くありません。
逆に言えば、
これを磨いてしまえば、
どんなマジックであっても不思議で面白く、
観客を楽しませることが出来るでしょう。
まとめ
努力は、
あくまで自己評価です。
自分が頑張った、
だから結果がついてくるはずだと、
期待しているに過ぎません。
努力は、
目的と手段が必要です。
それがなければ結果は伴わないでしょう。
そしてマジックにおいては、
テクニックの修練は当然必要です。
そしてそれ以上に、
あらゆるマジックを不思議で面白く見せる、
演出力を磨く必要があるでしょう。
これから生きていく中で、
努力することがたくさんあるでしょう。
自分が注いだ力をムダにしないためにも、
頭を使って努力をしていきましょう。
ではまた次回!